Tigerとらの寝言帳

Illustratorのとある一文「智に働けば角が立つ」…Adobeはよく考えたものだ…

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Illustratorでテキスト入力をする時に、このようなサンプル例文が表示されます。

 

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に働けばかどが立つ。じょうさおさせば流される。意地をとおせば窮屈きゅうくつだ。とかくに人の世は住みにくい。
 住みにくさがこうじると、安い所へ引き越したくなる。どこへ越しても住みにくいとさとった時、詩が生れて、が出来る。

 

 夏目漱石草枕の序盤の文章です。

私の解釈として、Illustratorを使ってクライアントとやり取りをしている最中、

自分のデザインアイデアを押し通し過ぎると相手方から嫌われるが、デザインやアートの才能の無い相手方の意見を聞きすぎるとオリジナリティーを保ったアートな作品を作れない…

依頼あるあるだと思います。

 

Adobeさんはクリエイターの苦悩を推し量りこの文章を採用したのでしょうか?

この文章を読む度に、人間関係の複雑さを実感させれます。

 

夏目漱石草枕には続きがあって、

 

あらゆる芸術の士は人の世を長閑にし、人の心を豊かにするが故に尊い

 

「芸術は人の心を豊かにする良いもんだ~」的な事が書かれています。

人の世は住みにくいよね→でもやっぱ芸術をする人っていいよね。という具合に、遠回しにクリエイターのモチベーションの高めてくれてます。

 

adobeさんはここまで考えてこの文章を採用したのでしょうか?

 

草枕はこちら→夏目漱石 草枕

参考→夏目漱石『草枕』の冒頭は続きがかっこいい。芸術は尊い。 | カキコミタウン!